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聖剣伝説の個性を継承した,最新作「聖剣伝説 ECHOES of MANA」。βテストで分かったゲーム内容をレポート
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印刷2021/11/25 17:00

プレイレポート

聖剣伝説の個性を継承した,最新作「聖剣伝説 ECHOES of MANA」。βテストで分かったゲーム内容をレポート

 スクウェア・エニックスが誇るアクションRPGの金字塔「聖剣伝説」は2021年,シリーズ誕生30周年のアニバーサリーイヤーを迎えた。

 そして,ここ最近のシリーズの動向は過去作のリメイクが中心であったが,久しぶりの新作となるスマホゲーム「聖剣伝説 ECHOES of MANA(エコーズオブマナ)」iOS / Android。略称エコマナ)の新規展開として,クローズドβテストが行われた。

画像集#001のサムネイル/聖剣伝説の個性を継承した,最新作「聖剣伝説 ECHOES of MANA」。βテストで分かったゲーム内容をレポート

 エコマナの情報自体は30周年生放送で発表され,CBTは11月16日から11月24日までのスケジュールで実施されていた。

 本稿では,実際にテストプレイヤーとして参加して得られた情報から,気になるゲーム内容をお伝えしていこう。

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「聖剣伝説 ECHOES of MANA」公式サイト



“聖剣伝説らしさ”を感じられる世界観とシナリオ


 物語は,「マナの女神」の意思に導かれるようにして聖域にたどりついた主人公(見た目を選択可能)が,タイトルにも冠されている“聖剣”の探索を命じられるところからはじまる。
 主題はマナの女神と聖剣をめぐる旅であり,作中では過去作の舞台をも巻き込んだ冒険活劇が繰り広げられていく。

 主人公は聖域にある大樹の実を収穫すると,過去作の登場人物,あるいはオリジナルのキャラクターたちと出会える実の世界(エコーワールド)へと向かうことができ,その先々で目的を達するわけだ。

ゲーム開始後,最初に主人公の見た目(キルテとキルト)を選択できる。選ばなかったほうは,聖域内でお留守番の役目を任されて登場する
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シリーズでおなじみ「マナの女神」
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 ゲームはクエスト形式で進行し,ステージをクリアすると物語も進展する。最初の章ではオリジナルキャラクターの少女ダッフル,青年ハニカムと出会うが,続く章では「聖剣伝説2」のランディ,プリム,ポポイと出会えるなど,エコーワールドごとに冒険地が切り替わる。

 もし過去作をプレイしている人であれば,懐かしいキャラクターたちとの再会や,原作展開をなぞるようなエピソードに感動を覚える人も少なくないだろう。ちなみに,歴代キャラクターたちのイラストはエコマナ用にすべて描き直されている。

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 愛らしいマスコット風の見た目で毒づく,ナビゲーターの「ひつじ」も憎めないキャラクター性だ。シナリオの根幹はシリアスながら,作中ではどこかコミカルな雰囲気が形成されている。
 このあたりも“聖剣伝説らしいユルさ”につながっていた。

 プレイヤーは彼らと世界の根源を司るマナの樹,力の象徴たる聖剣を探すという,実に「聖剣伝説だ!」と感じる旅を楽しめる。

ナビゲーター役の「ひつじ」
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 グラフィックスにも目を向けると,これまた聖剣伝説らしさを感じる,温かみのある手描き風のビジュアルに目を奪われる。
 画面全体の色彩も豊かで,このかわいらしい世界でずっと冒険をしていたくなるような気持ちにさせてくれる。

 さらに壮大なBGMと声優陣の熱演を含め,世界観の完成度がとても高いぶん,これだけきちんと“聖剣伝説している”と,後々に儚くもせつないストーリーが用意されているのでないかと邪推してしまう。

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シナリオの道中で選択肢を選ぶ場面も。どちらを選んでも大筋に変化はなく,クエストを再プレイ時に別の選択肢を選ぶこともできる
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アクション要素強めのバトルを紹介
キャラクターをしっかりと操作して強力なボスを倒せ


 エコマナのバトルは端的に“俯瞰視点の2Dアクション”で,奥行きがあるマップでキャラクターを上下左右に移動させ,左右方向への攻撃を繰り出すのが基本行動だ。シンプルでありながらも操作の重要性をしっかりと認識できる,聖剣伝説ならではを重んじた指針がうかがえる。

 ただアクションといっても,スピーディさやスタイリッシュさではなく,エコマナは「相手の動きを見ながら,丁寧に移動と攻撃を積み重ねていくタイプ」である。派手な高速移動などはないものの,それだけに状況に応じて最適な行動を判断し,操作するのが大切になる。

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 バトルの編成ではメインメンバー3名,そこに戦闘中に切り替え可能なサブメンバーを1名ずつ設定でき,最大6名でパーティを構成する。

 プレイヤーが操作できるのはそのうち1人のみで,残りの2人はAI動作となるが,「どんなときスキルを使うか」「HPがどれほどなら回復するか」などの細かな設定も可能なため,いろいろと戦術眼が試される。
 また,キャラクターはいつでも操作対象を変更可能で,サブキャラクターへの切り替えも自由なので,状況次第で活用したい。

画面左上のキャラクターアイコンをタップすると,操作キャラを変更できる。操作キャラのアイコンを再タップすると,サブ枠のキャラに切り替わる
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 バトル時の操作方法は,画面左側をスライドで上下左右に移動,画面右下のアイコン類をタップして,通常攻撃やスキル攻撃を行う。
 エコマナではスキルを使うのにMPを消費するため,攻撃技や回復技など,それぞれの効果的な使用タイミングを狙うのが適切だ。

 また,相手を攻撃していくとキャラクターごとの必殺技ゲージがたまっていき,これが最大になると固有の「必殺技」を使用できる。
 さらに(使用者は問わず)必殺技を使うごとにパーティ共有の専用ゲージが増えていき,これが3段階に達する(必殺技を3回使う)と「特大精霊魔法」を発動できる。こちらは戦いの切り札となる,高火力の全体攻撃となっているので,ステージの難所で使っていきたい。

必殺技や特大精霊魔法を使うとカットイン演出が入る
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 バトル時の通常攻撃は,入力すると相手の位置まで自動で移動してくれるが,移動方向と複合入力すると任意の方向に攻撃できる(バトル中に選べる操作モードがセミオートの場合)。
 ただし,スキルや必殺技を使うときは敵がきちんと攻撃範囲内に収まっていないと当たらないので,ちゃんと動かすのが大事だ。

 なおボス級の敵に関しては,赤い攻撃範囲を予兆とする強力な一撃を放ってくることもあるので,専用ボタンや上下左右のフリックで発動できる「ステップ」で回避したい。こちらは通常攻撃の途中モーションをキャンセルするのにも使えるので,敵の挙動を見てから最適な方向にステップできるよう,攻略の近道を見つけるために練習しよう。

ボス級の敵の強力な一撃を受けると,HPが大きく削られてしまう
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 ちなみに戦闘にはオート機能もあったが,CBTのゲームバランスだと,ボス戦ではキャラクターを操作しないと苦戦は必至だった。

クエストマップ内には分岐による探索要素もあるが,フルオートで進めていると宝箱のある小部屋をスルーしてしまうので,できるだけ自力で操作したほうがお得だ
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非操作のキャラクターは「作戦」にしたがって自動で動く。特性に応じた作戦を選ぼう
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 といったアクション要素の強さに対し,エコマナはRPGでもあるので,育成を進めることで難度を下げることもできる。
 よりさくさくと進めたい,激戦を楽しみたいといった人は,キャラクターを自在に操れるテクニックを磨けばいいだけのことだ。

 なかにはシリーズ作品をプレイしておらず,アクション操作をしなければならないところに壁を感じる人もいるかもしれないが,プレイのコツは遊んでいれば自然と身につくはずなので,怖がる必要はない。
 メインクエストの難所を持ち前の操作で乗り越えるのか,キャラクター育成をがんばって楽に進められるよう工夫するのか。どちらを選択するのかはプレイヤーにゆだねられるわけで,自分なりのプレイスタイルで選んでいい。これこそがアクションRPGの醍醐味でもあるのだから。

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 バトルで操作するキャラクターは,ストーリー進行で加入するパターンと,「ガチャ」で仲間にするパターンがある。
 各キャラクターにはレアリティ(★の数で表記)があり,当然レア度が高いほうが能力も優れているが,育成項目にはレアリティアップもあるので,最終的には好きなキャラクターを育てていいと言える。

 しかし,ゲーム序盤はレアリティごとに制限されているレベル上限を開放するのに,多少なりとも手間がかかりそうなので,効率を重視するのならやはり,高レアを優先して育成するのがスムーズだ。

 といっても,キャラクターには「火・水・風・木・土・光・闇・月」の属性が設定されているため,高難度クエストにおいては,属性相性を考えた編成を行う必要も出てくるかもしれない。
 そうなるとレアリティや能力もまた別の話となるため,結局のところ,当面は自分の好みのキャラを育てていればよさそうだ。

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(Live2D風に動く)キャラクターイラストは,縦画面でじっくり眺めることもできる
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やり込みがいのある育成要素を駆使して
お気に入りのキャラクターを強くしていこう


 キャラクターの育成面については,バトル参加,あるいは「経験の書」を使用してのレベル上げがはじめの一歩だ。
 手元のキャラクターのレアリティが低い場合,レベル上限も低めに設定されていることでそうそうに伸び悩んでしまうものの,そこからはキャラ個別の育成要素に着手していけば問題なし。

 具体的には,クエストで入手したアイテムを使い「マナボード」を開放してステータスを伸ばす。特別なアイテムや余剰のキャラクターを消費する「進化」「限界突破」「覚醒」などもある。

「鍛冶屋」で装備品を強化するのも育成の一環である
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 マナボードは,ステータスの底上げが目的の育成要素となる。

 属性ごとに存在する「育成クエスト」で必要素材を集める必要があるが,その先の進化や限界突破を行うためにはマナボードを開放しなければならないので,レベルの次に育成すべき要素と言える。

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 進化は,同レアリティのキャラクター(同名キャラでなくてもOK)を消費して,レベル上限を開放する育成要素だ。
 注意として,続く限界突破では同名キャラを消費する必要があるので,進化目的のキャラ素材の選択は一考すること。

 そして限界突破ではレベル上限と,スキルもしくは必殺技のレベル上限を引き上げられる。最後に覚醒については,★5キャラクターを最大まで限界突破し,さらにレベルMAX,マナボード全開放という厳しい条件が求められるが,覚醒後は最高レアリティの★6,レベル上限も最大100に到達できる。しかし,覚醒するのは一朝一夕にとはいかなさそうなので,毎日こつこつプレイして積み重ねていくことになるだろう。

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 難度に関しては,操作面も含めて比較的高めのゲームと言えるが,育成を積み重ねたプレイヤー向けのエンドコンテンツも存在する。

 まずメインクエストには,通常難度「NORMAL」よりも難しい「HARD」「VERY HARD」がある。ほかにもイベントクエストとして,強力なボスと戦うモードも確認できた。こちらはほかのプレイヤーと協力して敵と戦う「マルチ」も搭載されていて,手塩にかけて育てた自慢のキャラクターをお披露目する場としても機能していた。

マルチは最大3プレイヤーで,おのおのキャラ1名(+サブキャラ)を操り,強敵に挑む。ソロでも挑戦可能だが難しさは跳ね上がる
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 聖剣伝説の看板を背合うタイトルということで,シリーズならではのお約束をしっかりと継承している感のあるエコマナ。スマホゲームらしく長く遊ぶことを前提とした形態になってはいるが,その根底には時代を経ても愛され続ける,聖剣伝説なりの“個性”が息づいていた。

 上下に軸をずらしながら,敵の攻撃を避けて反撃するバトル。彩り豊かでかわいらしくも優しい世界観。そしてコミカルとシリアスがほどよくブレンドされた物語……。最新作を心待ちにしていた人にはもちろん,名作シリーズに触れてみたいと思っていた新規プレイヤーにとっても,長く愛され続けてきた魅力が感じられるような手堅い作りだった。
 アプリのリリースは2022年予定とのこと。これからの調整でさらに遊びやすくなるはずなので,来るべき配信の日が今から待ち遠しい。

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